「テレビモニターやPC用ディスプレイをデジタルサイネージとして活用したい」
こういった要望は少なからずあります。

デジタルサイネージは一般的な液晶モニター、ディスプレイに比べると高価ですから、代用して安上がりになれば嬉しいですよね。
今回はそれぞれの違いを抑えながら、デジタルサイネージの代用ができるかどうかを簡単に検証してみたいと思います。

一般的なディスプレイとデジタルサイネージの違い

まずは、一般的なディスプレイとデジタルサイネージのディスプレイにどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
(「デジタルサイネージとは何か」に関してはコチラで分かりやすく説明していますのでご参考ください。)

耐久性

一般的なディスプレイは液晶がむき出しになっているため衝撃に弱く、壊そうと思って叩けば簡単に壊れてしまいます。
一方で、デジタルサイネージに使われるディスプレイは強化ガラスで保護されているものが多く、思いっきり叩いても壊れません。

耐熱性

デジタルサイネージは長時間運用や屋外での使用を想定して造られているため、耐熱性に優れています。

屋外用デジタルサイネージ ヒーター画像のように、屋外用デジタルサイネージにはヒーターが付いています。

耐水性

屋外用のデジタルサイネージは防水加工されているので大雨の中に置いても故障することはありません。

屋外用のデジタルサイネージ 防水加工画像のように、大量の水を当てても大丈夫ですね。

機能性

一般的なディスプレイに比べて、デジタルサイネージには広告媒体としての機能が揃っています。

STB画像はSTB(Set-Top Box)と呼ばれる装置で、簡単に言えばメディアプレイヤーの役割があり、デジタルサイネージとして活用するために必要なものです。
デジタルサイネージの場合はディスプレイに内蔵されているものが多く、単体での使用ができるようになっています。
また、デジタルサイネージ専用のアプリケーションもあります。

例えば、コンテンツが入ったUSBメモリを差し込むだけで自動的に映像を再生するといったもので、これによって専門的な知識がなくても簡単に運用することができます。

視認性

画面の明るさ(輝度)に関しても、一般的なディスプレイは100~500cd/㎡(カンデラ)なのに対して、デジタルサイネージの専用ディスプレイは350~2500cd/㎡と幅広くあります。
※数字は目安です。

デジタルサイネージの専用ディスプレイは350~2500cd/㎡

デジタルサイネージの代用はできるのか?

いったん、ここまでの内容を表にしてみました。

デジタルサイネージ 一般的なディスプレイ
耐久性 ×
耐熱性
耐水性 ×
機能性
視認性 ×

デジタルサイネージは不特定多数の人間に触れる広告媒体として造られていますから、当然ですが、一般的なディスプレイに比べて性能が高いですね。

それでは、ここから用途別にデジタルサイネージの代用ができるかどうかを検証していきましょう。

屋外設置

屋外に設置して看板や案内などに使用する場合ですが、これは絶対に代用できないでしょう。
一般的なディスプレイでは、雨が降ったら一発でダメですし、太陽の光に負けて画面が見えません。
もっといえば、通行人がぶつかって壊れてしまう可能性もありますね。

屋内設置

屋内設置であれば代用できるシーンもありますが、用途は限られますし、高い効果は期待できないでしょう。
例えば、店頭の看板や商品プロモーションに使用する場合、一般的なディスプレイでも一応代用はできるかと思います。

ただし、耐久性の問題は解消されませんし、見る側にも「単なるディスプレイ」という先入観を与えてしまい、コンテンツをうまくアウトプットできない可能性がありますね。

さらに、パソコンやSTBと接続してそれぞれ常時稼働させなければなりませんし、通行人の目を惹ける程度の高さにするための土台も用意しなければなりません。こういった諸々のリスクやコストを考えると、普通に屋内用のデジタルサイネージを買った方が安上がりだと思います。

壁掛けサイネージまた、壁面に設置して店舗のブランディングに活用する場合が考えられますが、一般的なディスプレイではかなり厳しそうです。

検証結果まとめ

  • 屋外での代用はできない
  • 屋内での代用はできるが、ブランディング効果は期待できない

検証結果は以上になります。

おわりに

デジタルサイネージといっても結局のところ、ディスプレイやメディアプレイヤーなどの組み合わせですので、全く代用できないことはありません。
しかし、やはり用途が違うもので代用するのは限界があります。
広告媒体には、初期コストが多少かかっても専用に造られたデジタルサイネージを利用するのがベストです。

また、デジタルサイネージは単なる広告媒体としてではなく、設置することで「安心感」を与えたり、空間を作り出したりと、副次的な効果に期待することができます。

本格的な集客を目指すならピッタリのアイテムでしょう。